JUGEMテーマ:四十路のつぶやき


昨日の続き。

私の母は、よそ様から何かをいただいた瞬間から、その方へのお返しについて考える人でした。もらいっぱなしなんて、絶対にあり得ませんでした。
「○○さんにあれをもらったから、早く返しをせなあかん」って、よく言ってました。

たとえば、りんご1個いただいたら、イチゴ2パックという風に、いただいた物の倍以上の金額がする物を購入し、その方に届けていました。

いただいた時には、その方の前で、感謝の言葉を伝えていました。
だけど私の前では、「返しをせなあかんから、物をもらうんは嫌いや」と言っていました。

親しい間柄の人だと、「そんなもん、いらん。何にも持ってくることない」と言って、贈答品を突き返すこともしばしば。

母は亡くなる1年前に、ガンで入院しました。
入院2ヶ月後、一時期危篤状態に陥ったため、一般病室からICUに移りました。
数日間ほとんど話ができない状態が続いたのですが、何とか母は意識を回復しました。

意識を回復した母が私に告げた、最初の言葉はこれでした。

「前にいた病室の人に、ティッシュを配っといて」

今はあまりそういった習慣はないかもしれませんが、20年ほど前は、退院時にティッシュやウェットティッシュなど、入院生活で必要になる消耗品を同室の入院患者さんに配るという、暗黙の習わしがある病院が多かった。
母が入院していた病院もまさにそうで、そういう習わしにうるさい、牢名主のような長期入院患者さんが、各病室に必ずおられたんです。

病状が回復したら、また元の部屋に戻るかもしれない。
だから、ティッシュを配っておけ、と。

危篤状態から脱したばかりの人が、なんでそんなに他人の目を気にするのか。
回復ではなく、病状悪化で病室を移っただけなのに、なんでそんなものをいちいち配る必要があるのか。

もうべらぼうに腹が立ち、ICUで大げんかしました。

母は、入院した病院で看護助手として長年勤務していました。
ですから、たくさんの看護師さんたちが「お見舞い」を携えて顔を出して下さいました。

母は、「いつ、誰から、いくら(あるいは何を)いただいたか」というのをメモし、退院したら返しをしなければと、ずっと言ってました。
入院生活に必要なパジャマやタオルなどをいただくことが多かったのですが、返しをしなければいけないから、もらった物はそのまま置いておけ(使ってしまったら、何がなんだかわからなくなるから)と、私に命じてました。

正直、開いた口がふさがらなかったです。

そこには、感謝の気持ちなどありません。
あるのは、世間体だけ。

そういう母の姿をずーっと見て育ったので、私も人から物をいただくことが、今でも非常に苦手です。母が亡くなって、もう20年近く経つのに。

感謝の思いよりも、「なんでこんな気遣いをするのか」という相手への責めのような思いや、「こんな物をもらったら、お返しとかどうしたらいいんだろう」という困惑の思いが先に出ることが多くて、母の影響力の強さに慄然とします。

人の好意に、もっと素直に感謝できるようにならなきゃなあと思います。




いただいたパジャマやタオルを使う方が、よっぽどいいお返しになったのにね。

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  • 2020.07.22 Wednesday
  • -
  • 23:42
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Comment
すごくよくわかります。ウチの母もその傾向あるので粗品といえども貰うのをひどく嫌います。

もうひとつ変なクセとして、商店街の馴染みの店からしばらく足が遠のいたとき、敷居が高くなってバツが悪い…みたいな後ろめたさを感じる人でしてね。

こっちは客だし、それまでは間違いなく普通の人より気前のいい買い方・食べ方してきてるのだから、むしろそんな上客の足が遠のいたことを気にするのは店の筈なのに。

店主と顔を合わすのが嫌だとか、前を通らないように遠回りとか、ワケの解らん行動を取ろうとするのに付き合わされてはかなんので、それこそ道で口論。
しかし何を言ってもそういう性癖は治らんものだと、私もいい加減悟らんといかんのですが。
レスが遅くなりました。ごめんなさい。

ああああああ、これ全部わかるなあ。
うちの母も決まった店でしか買い物しなかった。それはもう、生真面目なほど。そうか、後ろめたさを感じるんですね。

>そういう性癖は治らんものだ

絶対治りません。言い切れます。
だけど、何でも言い合える親子だからこそ、喧嘩しちゃうんですよね・・・。





   
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