「お父様とお母様は、いつ頃ご結婚なさったんですか?」
「昭和36〜7年頃だったと思うんですけど・・・」
「ずっと今のご住所に?」
「いえ、結婚してからはずっと高槻です。私が父と一緒に今の住所に越したのは、去年です」
「そうですか、お母様が京都におられた、ということは?」
「母の実家は京都です」
「このA社は、京都の会社です。社名からすると、服飾関係っぽいですね」
「あ、そういえばそんな会社にちょっとだけいた、っていう話、親戚から聞いたことがありますね・・・」
「それと、滋賀の会社もあるんですけど」
「いつ頃ですか? あ、これ、私が生まれる直前ですね。この頃、滋賀の親戚の家に住んでいたって、父から聞いたことがあります」
「そのご親戚の方に確認する、ということはできませんか?」
「母の兄夫婦の家なんですけど、両方とももう亡くなってます。子供もいましたけど、40年以上前っていったら、本当に子供だから、わからないでしょうね」
「そうですか・・・」
「あとの2ヶ所は、もう本当にわからないですね・・・。こういったことをよく知っている親戚は、みんなもう亡くなってますから」
「お父様に確認していただくということは?」
「父も年をとっちゃいまして、はっきりした記憶がないんですよ」
「ああ、そうですか・・・」

うちだけではなく、亡くなってしまった方の記録が「ねんきん特別便」として届けられているっていうのは、よくある話だそうで、そのほとんどが「詳しいことはわからない」という返事だそうです。
当たり前ですよね。

ねんきん特別便が届いた時、父にも確認してみたのですが、母がそんなにあちこちの会社に行っていたという話は、出てきませんでした。
今回のデータを元に、もうちょっと記憶をゆさぶってみたら、もしかしたらまた新たな記憶がこぼれ落ちてくるかもしれませんが、正確な年月や会社名まで出てくるとは思えません。
「あいつ、○○社で働いとった」と、父が盛んに連呼していた社名は、記録に残ってませんでしたから。

平成6年に母は亡くなったのですが、最後の職場となった会社で残務整理を行った際、遺族年金の手続きをしておくようにアドバイスされました。
父は母の遺族となるので、受給資格があるのです。

「お父さんは障害者年金を受給されているので、まず間違いなく遺族年金は受給できないだろうけど、社会保険事務所へ行って、手続きだけはしておいた方がいいですよ」

アドバイス通りに私はそれからすぐに社会保険事務所へ行き、手続きをしました。
障害者年金と遺族年金の両方は受給できません。通常は額が多い方を選択しますので、障害者年金を選択したという訳です。

実はこの宙ぶらりんの4件の紐付けが無事できたとしても、父の年金額が変わるということはないのです。遺族年金を受給してはいないのですから。
年金が増えるかもしれない、っていうのなら、調査にも気合いが入るのですが。

要するにうちの場合は、「社保庁の迷子データ撲滅キャンペーン」に協力するかどうかだけの問題なのです。
もしかしたら、遺族年金の手続きをしていたがために、「ねんきん特別便」が届いたのかもしれません。


「わからなかったら、どうしたらいいんですか?」
「特別便と一緒に送付しました「確認はがき」に、「訂正がない」と記載して、とりあえず社会保険庁まで返送して頂けますか。後で訂正も可能ですから」
「訂正する時は、またこちらに来ればいいんですか?」
「はい、おっしゃっていただければ、訂正させて頂きます」
「あのー、ぶっちゃけ、わからなかったらハガキを送らなくてもいいんですよね?」
「いえ、あの、その、それはちょっと・・・」

「訂正がない」、つまり「社保庁のデータに間違いはない」と返事してしまうと、不明の4件のデータはどうなってしまうのか。
母がもしかしたら納めていたかもしれない保険金は、どこへ行ってしまうのか。
母の生きていた記録を消してしまった人は、誰なのか。
まじめに届け出てくれていた会社の人たちの気持ちは、どこへ行くのか。

いろいろと考えたけど、彼女に聞くのはやめました。
なぜなら、この人が悪いんじゃないんだもの。

一番悪いのは、「おかしい」と思ったはずなのに、あえて追求することもなく、日和見主義・事なかれ主義で過ごし、山のような退職金をゲットして退職、天下りしてさらに大金をゲットしたり、悠々自適のリッチな年金生活を送っているはずの、社保庁OBだもの。

大体、手書きからオンラインになった時、矛盾に気付かなければおかしいです。
それがダメでも、今から約10年前に基礎年金番号を発行し直した時に気付かなければ、絶対おかしいです。

当たり前ですが、宙ぶらりんのデータの紐付けはできませんでした。
とりあえずハガキは送ってほしい旨、お願いされましたが。

あーあ、って感じですね。

それでついでに、私自身の年金記録を調べてもらうことにしました。



<おまけに続く>


  • 2020.07.22 Wednesday
  • -
  • 23:07
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