JUGEMテーマ:最近みた映画


ちょうど1週間前、以前紹介した無料鑑賞券を利用して、映画「毎日かあさん」を見てきました。
映画館で映画を見るのは2〜3年ぶり。

毎日かあさん

場所は、ワーナー・マイカル・シネマズ茨木


大きな地図で見る


平日の14:20の回という中途半端な時間帯にもかかわらず、観客は20人ほどいたかな。年齢層も、割と幅広い。

単行本からピックアップされた様々なエピソードがつなげられ、映画の中の季節が流れていきます。
ストーリーの大きな骨格を占めているのが、4巻の「出戻り編」です。

毎日かあさん4 出戻り編毎日かあさん4 出戻り編
西原 理恵子

毎日新聞社 2007-07-20
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最初は淡々と話が進みます。
かあさんの自己紹介と、子どものブンジとフミ、そしてばあちゃんの紹介。
子どもたちやばあちゃんのおもしろおかしい言動、かあさんの仕事、ママ友たちとの付き合いなど、賑やかで慌ただしいエピソードが、かあさんのモノローグと共に、いくつも重ねられていきます。

その合間合間に、アルコール依存症のとうさんが、飲んだり騒いだり暴れたり。

私は毎週原作を目にしているし、単行本も読んでいるので、内容はだいたい把握してます。
だけど、原作を知らない人には、前半部分はちょっと退屈かもしれない。

ですが、とうさんの心の傷の根っこである「戦争」をイメージした映像あたりから、ちょっとアクセルが入ります。
そして、公園の水鉄砲事件。

とうさんの怪演が光ります。

アルコール依存症を克服して、また家に戻ってきたとうさん。
だけどとうさんは、どんどんやせてきます。そしてとうとう、この世からいなくなってしまいます。

全体的に原作にほぼ忠実で、丁寧に映像化されていました。
廃屋になった実家訪問など、単行本にしか収録されていないエピソードも、散りばめられていました。

テレビ局や新聞社、出版社に配慮して、アニメがちょろりっと出てきたり、かあさんの着ぐるみが登場したり、出身地に配慮して高知ロケが出てきたりと、全方位外交的な演出は見られましたけどね。

この映画の良かった点は、2つ。

ひとつは、出演者たちの努力の賜だろうと思うけれど、家族としての演技が非常に自然だったこと。

とうさんとブンジが、川で魚釣りをするシーン。
とうさんと子どもたちが、海辺で遊ぶシーン。
家族で、豆まきやひな祭りを楽しむシーン。

台本のセリフとは思えないくらい、とても自然でした。

もうひとつは、お涙頂戴的なあざとい演出がなかったこと。

とうさんの病気については、あっけないほどさらりとした触れられ方です。涙もありません。
その悲しみは、かあさんの「手を離すのを怖がっていたのは、私の方だった」というモノローグと、彼女が呆然とベッドに寝っ転がるシーンだけで表現されています。

とうさんの臨終シーンが描かれなかったのも、良かったと思いました。
普通なら、病院のベッドに家族が集まり、臨終を看取るという演出をしがちです。確実に観客の涙を誘えるし、映画も盛り上がるしね。

でも、そういうのは一切なかった。
とうさんの亡骸が静かに横たわっているだけで、とうさんの亡くなった顔が不自然にアップで映し出されるようなこともなかった。

それでも、かあさんの泣き笑いの顔と、子どもたちの笑顔で、十分心に響いてきます。

かあさん役のキョンキョン、ファンにとっては複雑だろうけど、そこはかとなく疲れた表情が印象的でした。
いい感じのおばちゃんになってました。

かあさんはよく、とうさんや子どもたち(特にブンジ)を、ぺしりとひっぱたきます。
特に印象的だったのが、アルコール依存症専門病院に入院中のとうさんが、町中で酒を飲んでいるところを、かあさんが偶然発見したシーン。悲しみと情けなさが入り交じった絶妙のひっぱたき具合は、そりゃあ見事でしたよ。

あのひっぱたいた音、すごく耳に残ります。

とうさん役の永瀬正敏さんは、特に後半、映画をぐいぐい引っ張っていきます。
前半と後半とで、面立ちも、仕事に向かう姿勢も激変します。

映画終盤、とうさんはカメラを手放さなくなります。
かあさんや子どもたちの笑顔、部屋の中、玄関に散らかった靴。
何気ない日常にカメラを向け、シャッターを切る音が、静かに響きます。

映画を盛り上げるためのBGMも、ほとんどなかったので、余計に音が印象に残ったのかもしれません。
音といえば、かあさんが慌ただしく原稿を描く音も、よかったなあ。

天然ぶりを発揮するブンジ、ちゃっかりしていておしゃまなフミ、子どもたちはどちらもかわいかったです。ブンジは、もうちょっとはっちゃけていても良かったくらい。
ただ、伏線があるとはいえ、ビニールプールでとうさんの所に向かうのは、ちょいと無理があったような(^.^)

しかり飛ばしながらも、かあさんのことを心配している、おばあちゃん。
かあさんのアシスタントの、愛ちゃん。
とうさんとかあさんの友達の、ゴンゾのおじさん。

脇役では、この3人が印象的だったなあ。

亡くなる直前、とうさんがかあさんにお礼を言うシーン。2人が最後まで目線を合わさないのが、リアルです。
そして、とうさんが亡くなった後、いつまでたっても泣き止まないかあさんに、子どもたちが一番最初にしてくれたこと。

このあたりから、鼻水をすする音が、そこかしこから聞こえてきます。
私も、目から水がぽとぽと落ち始めました。

そして、エンドロール。これが秀逸です。
映画をこれからご覧になる方、エンドロールまで絶対見て下さい。見ないともったいないです。
主題歌も映画のイメージにぴったりで、目から水が止まりません。

おかげで、映画を見終わった後、かなり疲れてしまいました。
いつまでも気持ちがざわついて、感想を書くのが今になっちゃいました。

私がこの世で一番ほしかったものが、同じ話題で話ができる、おだやかな普通の家族。
我が家は、そういう家族には、とうとうなれなかった。

でもこの映画の家族は、いろいろあったけど、最後にちゃんと家族になれた。

とうさんは、アルコール依存症を克服して、人として死んでいった。
かあさんは、離婚してからもとうさんを支え続け、愛し続け、最後まで寄り添った。
こどもたちは、とうさんとかあさんを、ずっと大好きだった。

琴線に触れるシーンは違えども、幅広い世代の心をつかむ映画になっていると思います。
「元夫婦の共演」という話題ばかりが先行していたけど、そういうのは映画を見ているうちに、どっかに行っちゃいます。

無料鑑賞券、もう1枚残ってるんだけど、見に行ったらまたバテるかなあ。




このアルバムに収録の「ケサラ」が、映画「毎日かあさん」の主題歌です。

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  • 2020.07.22 Wednesday
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